SJ日本語参照枠についてご紹介します。これらの資料は、まだ開発途上のものですが、商用目的以外であれば、ご自由にお使いください。皆様のご意見をいただき、共に育てていければ幸いです。
SJ日本語参照枠は、CEFRの共通参照枠に準拠し、「就労/生活場面で可能な行動」をレベル別に示したものです。それぞれのレベルで「日本語でできること」を業種別に示しました。
「可能な行動」は、非日本語母語話者の就労者が、可能な行動を段階的に広げていくための目安です。
A1は、どのような仕事であっても、就労者が現場に入る時点で備えておく必要のあるレベルです。日本語を使わない仕事でも、自分の安全を守るために、緊急事態に最低限対応できるレベルです。複雑な内容には媒介語による支援が必要です。
A2は、就労者が職場や地域のコミュニティに日本語で参加できるようになるレベルです。参加しているからといっても、内容に全てついていけるわけではありません。しかし、周囲の日本語話者がやさしい日本語で対応することにより、仕事や生活をしながら日本語能力を向上させていくことができます。
B1は、助けが必要なこともありますが、職場や地域の活動を日本語でできるレベルです。日本語で活動を進める上で非母語話者に対する配慮が求められます。
「日本語でできること」は、示された行動ができるようになるために、日本語を使って達成できる具体的な項目です。これらの項目は、日本語学習者が、各レベルに到達しているかどうか確認するときに使うことができます。達成していない場合は、それができるように日本語の学習内容を計画します。
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